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【デイサービスの私たちにできること】

【デイサービスの私たちにできること】

デイサービスにおける取り組みをまとめさせて頂きました。

こんにちは、総合リハビリデイサービス生活相談員の天野です。

日頃皆様におかれましては、昨今の情勢により不安な日々をお過ごしかと思います。
新型コロナウイルスに関する話題が尽きない中、先日4月7日には安倍首相より緊急事態宣言が発令されました。
弊社が位置する千葉県も対象地域に含まれたことで、より一層緊張感をお感じになられた方も多いのではないでしょうか。

そんな中幸いにも、デイサービス(=通所介護)には休業の指示は出ておりません。
ただ「デイサービス=人が集まる」という特性上、利用を敬遠される方も少なくないと聞いております。

3月19日の朝日新聞に興味深い記事がありました。
●デイサービスが休止になる事の問題点として
[介護者の負担増大]
その方がデイサービスに通えることで、ご家族が仕事に行くことができる、買い物に行くことが出来ることで生活が成り立つ方もいらっしゃる。在宅ワークに関しても介護があることで思うように進まなくなる。

●外出を控える(自粛する)事での問題点
[高齢者の場合は顕著に衰えていく(日本老年医学会理事・飯島勝矢氏より)]
フレイル*(虚弱)が進む。加えて、免疫力や抵抗力・体の回復力が低下。2週間の寝たきりにより失われる筋肉は、7年間分の量に匹敵する。年齢を重ねるとたんぱく質が筋肉になりにくく、意識して食べる必要があるが、外出機会が減る事で食欲の低下をきたす。食欲増進の意味からも運動は欠かせない。

*加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像。(厚労省研究班)

※参考:日本老年医学会HPより
「『新型コロナウイルス感染症』高齢者として気を付けたいポイント」
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/citizen/coronavirus.html

更に体を動かす機会が減少すると、廃用症候群という二次的な合併症も出現する恐れがあります。
主な症状を当施設の医療専門職と相談しながら、以下にまとめてみました。
<廃用症候群の主な症状>
①筋力低下・筋萎縮
②骨萎縮(骨粗鬆症)
③関節拘縮(関節が固まってしまい動かなくなる)
④皮膚トラブル(床ずれ)
⑤起立性低血圧
⑥消化器系への影響(食欲低下、栄養障害、排便障害、逆流性食道炎)
⑦精神・神経系への影響(うつ、せん妄、見当識障害、不安、幻覚、睡眠覚醒リズム障害)
⑧呼吸器系への影響(無気肺、沈下性肺炎、誤嚥性肺炎)


特に呼吸器系への影響に関しては、不活発、不動による筋力低下は呼吸筋にも生じ、
特に、背臥位による胸郭の可動性制限は肺活量や最大換気量を減少させる。そして肺炎を起こしやすくなる。

以上のように症状は非常に多岐に渡り、一度こういった状態に陥ることにより更に活動量が低下し、悪循環を引き起こす可能性があります。フレイル・廃用症候群は予防が大切です。環境から遮断される事での精神活動面の廃用は、環境からの身体的・精神的・社会的な刺激がなくなることにより、意欲や判断力、問題解決能力や学習能力が減退し認知障害を引き起こし、認知症に陥るリスクも高まります。
新型コロナウイルスは治まったけど、その頃には足腰が弱り、認知力も低下してしまっている…という風にならないように、適切な対策が必要だと考えられます。

弊社のデイサービスは、理学療法士等のリハビリの専門家が常駐し、地域の皆様にお通いいただきながら専門的な運動療法を受けられる施設として昨年10月より、ご好評をいただいております。この事業所特性をこの状況下で、如何に皆様に安全に安心してご活用いただけるか、下記のような対策をしております。

★事業所における感染症予防に対する取り組み★

①事業所内設備・備品・送迎車の清潔保持・殺菌消毒

②事業所内の加湿
③事業所入口、洗面所のアルコール消毒液の設置
④従業員の手洗い、うがい、咳エチケット、マスク着用、アルコール消毒、朝の検温の実施

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