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役員
総合リハビリ研究所 代表取締役のインタビューが掲載されました
訪問看護で大切にしている「人の心を重視したケア、アプローチ」は高い専門性があるからこそ実現できる
皆さんこんにちは、総リハ小花です。
採用関係のお手伝いをさせて頂いていると、
嬉しいことに「会社の理念に共感しました!」といって頂くことがあります。
そんな「当社らしさ」や「会社の理念」に関して
当社の代表取締、長島社長のインタビューが掲載されました!
「総合リハビリ研究所に興味があるけど、経営陣ってどんな人?」と
気になる方がいましたらぜひ、ご覧ください。
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――今日はよろしくお願いします。まずはリボングループの理念や事業内容について、お聞かせいただけないでしょうか。
総合リハビリ研究所をはじめリボングループが目指しているものは、手を結び携えながら問題を解決していくということです。
リボンは基本的に「結ぶ」というイメージがあると思います。人と人、人と地域、人と企業など、社会にある様々な資源を結び、地域で困っている方の問題を解決していく。地域のエンパワーメント、地域が持っている力を引き出し、自発的な行動ができるよう促していきます。
地域で困ってる人たちに対して1人ではなく、みんなで手を結び携えながら問題を解決していく。そういった価値を作り出す企業でありたいと考えています。
――ホームページの代表メッセージにて「人の心を重視したケア、アプローチ」と書かれていますが、どういった想いが込められているのでしょうか。
医療業界の現場では評価を軸にして患者さんのケアを行うのですが、評価だけではその人の「心の痛み」を表すことができないんですよね。痛みやしびれといった数値化できない痛みがたくさんあります。ご利用者様が置かれている環境は、ご自身の人生の質を低下させてしまう状況にあったんです。
そのような環境において、自分一人で心の痛みを解決するのは困難です。対処すべき問題は多岐に渡るので、ケアをするこちらとしてもあらゆる方面から、ご利用者様を支援しなければなりません。
デイサービス、障がい者グループホーム、訪問看護ステーション、鍼灸マッサージなどと連携して、ひとりのご利用者様の生活の質を高めたい。そして目に見えない心の問題を解決するためにサポートしていく。そういった課題を解決するという意思表示ですね。
――リボングループが特に力を入れていることはなんでしょうか。
どの事業にも力を入れていますが、全体として言えることは「専門性の高さ」ですね。私たちの強みは専門性のある人たちの教育やマネジメントによって、ご利用者様のサポートができることにあります。
しっかりと専門家がご利用者様の評価と分析を行い、エビデンスに基づいた支援をしていかなければなりません。これまでの業界は感情論を優先していた傾向があります。
感情も大事なのですが、気持ちだけが強く表れすぎてしまい本当にその人にとって何が大事か理解されていないことが多いんですよね。知識がなく専門的な評価ができないと、ご利用者様に対して間違った支援をしてしまいます。
――そういった事例は実際多いのでしょうか。
かなりあります。専門的な知識を持たず感覚で対応している例が非常に多い。正しく理解していれば支援できるのに、理解していないからおかしなことになる事例は多いのです。
だから私たちは、専門性の高い医療従事者を集め、正しく評価できる人を中心に置きながらご利用者様をサポートしています。
――そもそも代表はどうしてこの業界で仕事をしようと思われたのでしょうか。きっかけなどはありましたか。
ご年配の方と話すことが苦にならないことと、格闘技をしていたこともあって人間の身体のことを考えるのが好きだったから、というのが大きな理由ですね。
私は大学を卒業してまずソフト会社に入社しました。ですが自分に全く合わなくて、負けて落ちこぼれみたいになってしまっていたんです。目まぐるしく状況が変わり日進月歩で進む業界で、「1週間後には自分が学んだ知識が古くなってしまう」と言われた時代でした。入社した時から「これはついていけないな……」と思っていたんです。
その時に思ったのが、ソフトウェアと違い「人間の身体のことなら一度身につけた知識がずっと役に立つ」ということでした。その考えと、ご年配とのコミュニケーションが得意ということが合わさり今につながっています。
とはいえ自分は落ちこぼれです。こんな自分を雇ってくれるところなんてないと考えていたので、自分で自分が働ける場所を立ち上げるしかなかったんですよ。
――本当に落ちこぼれななら、代表としてのお仕事はできない気がするのですが……。むしろ、そう思っている人が組織運営するためにどういったことを考えて行動されているのか気になります。
他の人がスマートにできることが自分にはできないので、私はとにかく「思考」を繰り返して乗り越えました。人には決まった思考パターンがあるのですが、そのことを理解している人はまだまだ少ないように感じます。
――その思考とはいったいどのようなものでしょうか。
私のような人間は、他の人と同じやり方や同じ考え方で取り組んでいると、人の倍かかるんですね。ではどうするかというと「みんなが進んでいる道とは違う道を行こう」と考えるわけです。人よりも時間がかかるなら、なるべく近道を探そうとしました。そう考えて取り組むことで、結果的に他の人よりも何倍も早く目的地にたどり着くことができるんです。
自分の頭が悪いと思うからこそ、カバーするためにどうすればいいのか一生懸命頭を使うんですよね。
――ただ考えるだけではなく、自分に合った頭の使い方から考えられたということでしょうか。
そう考えざるを得ないわけです。他の人のように上手くできるようになるため、「必要な要点はなにか」「どうすれば早くできるだろうか」日常生活を全て、その思考で描いていくんです。
人間はロボットのように無意識に行動しているところが多々あります。そのことを意識するかしないかで、無意識にパターン化している思考や行動に気づくことができます。
人間の思考パターンは基本的には決まっています。触れる文化や国の政治、家や学校など生まれ育った環境、そういったものが関係して無意識に行動してしまうのです。例えばマスコミやテレビの情報で「自分らしく生きる」や「自分に正直になろう」といった発信がされると、インプットされて本当にそう考えるようになって行動するんですね。
――なるほど……。
人はそのような行動パターンを変えることができます。ですが、多くの人が影響を受けたまま行動してしまっているんです。
私は今まで失敗ばかりしてきました。そうすると考えるわけです。「なぜ私は失敗がこんなにも多いのか」と。その理由は行動がパターン化していることだったんです。だから違う行動思考へと意識的に変えていった。
そうすると、成功する確率が高くなってくるんですよね。これは失敗してきたからこそできたことだと思っています。はじめからある程度できていると、ここまで深く考えずに感覚でできてしまうので。
本当に心の通う支援をするために必要なのは心の余裕。だからこそ生産性の向上と教育の仕組み化を目指す
――ご自身の思考法が自社にも反映されているのでしょうか。
私たちが組織として大事にしているのは「人を育てる考え方」です。人を育て地域に貢献する。その考え方を伝えていきたいんです。
――リボングループの人材教育というか、人を育てる環境とはどのようなものでしょうか。
無印良品をご存じな方は多いと思うのですが、そこで実践されている業務の仕組み化・プロジェクトを取り入れています。小売業界の仕組みを医療福祉業界に取り入れるのは、この業界では私たちくらいではないでしょうか。日本生産性協議会とタッグを組み、教育の仕組み化を目指しています。
私は無印良品がなぜ素晴らしいのか興味があり調べていると、その理由は業務仕組み化の取り組みにあると思いました。仕事は仕組みを作らないとすぐに「属人化」してしまいます。新しい人が仕事を覚えようとした時に、何が正解か分からなくなってしまうんですね。
「どうしたらいいんだろう」という迷いを無くすため、業界初の業務の仕組み化に取り組んでいます。
――組織として目指す将来像を教えてください。
私たちがいる医療福祉業界は、これからかなりの人手不足になると予想しています。日本で労働人口の減少が起きていて、何百万人という人手不足が発生するでしょう。
それを解決するためには、一人ひとりの生産性を上げていくことしかありません。属人的な仕事をしていると、時間がかかってしまい生産性が低くなります。自分自身のセルフコントロールや仕事のことを正しく理解するなど、そういった教育が大事です。なので、先ほどお話した仕組み化など、人を育てることに私たちはフォーカスしたいと考えています。
結果として、将来は違う職場に行ってもいいと思うんです。独立してもいいし、自分の故郷へ帰ってもいい。どこにいても、私たちのメソッドが役に立てば嬉しく思います。
事業としてはフランチャイズのような形で展開することも視野に入れています。なによりも、ここを人を育てる学び屋の場所にしたいんですよね。
――自社で学んだことを世の中に還元していけるような人を育てていきたいと。
そうですね。それが一番重要かなと思っています。生産性や仕組み化の話をすると、「効率を上げると感情的なものが無くなってしまうのでは」と考えられがちなのですが決してそうではありません。
思考を鍛えないと、人生の限られた時間を楽しめません。そうなっては感情も乏しくなってしまいます。なので、思考法や仕組み化の意味を理解してもらいたいんです。
ただ現実は、既に持っている思考を変えない人がほとんどなんです。「変える」というのは、どうしても脳にエネルギーを使うのでみんな嫌がるんですよね。でも変えた方が、結果的に楽なこともあります。
――効率化して仕組み化しながらも、人と人とのつながりや感情的な部分も大事にされているのですね。
「仕事に余裕がない」、「時間内に仕事を収める力がない」など、仕事に追われているような形では他人に向き合えないですよね。
見ていると、仕事に追われている人は周りと向き合えていないんです。そこを効率化して生産性を上げれば余力ができる。少しずつ生産性を上げるだけで、心に余裕ができるんですよね。
――実際の現場でも、生産性を上げる取り組みがなされているのでしょうか。
少しずつ浸透させているところですね。「今よりも10%上げていこう」など、少しずつ改善していくように働きかけています。
これは本当に難しいことなのですが、どうしても比較すれば組織には生産性の高い人と低い人が存在します。ですが生産性の低い人でも、ほんの少し工夫するだけで生産性は上がるんです。とはいえ、人間の定着した思考を変えるのはとても大変なんですよね。
新しいことを受け入れられる人もいれば、受け入れられない人もいる。自分の今の考え方が正しくて、それ以外は認めないという人はなかなか変えられません。特に医療従事者だと、専門性を身につけていますから、今までご自身が病院で培ってきた知識や慣例を大事にされていることもあります。
どんな経験や知識があろうと、変えようという気持ちがあれば人は変われます。そこに頭の良さは関係ありません。むしろ「自分は頭が悪い」と思っている人の方が、素直で色んなものを吸収しようとします。そういう人はかなり成長します。
――総合リハビリ研究所、リボングループではそのような素直な人が活躍できる現場なのですね。
素直に成長したいという意思や、純粋に ご利用者様を支援したいという気持ちがあれば大丈夫です。「自分」というものが強すぎて協調性がないと難しいかもしれません。
私たちの特徴として「エンパワーメントプロジェクト」というものがあります。半分ボランティアのような活動ですが、社会保障の範囲を超えたインフォーマルなサービスを提供しています。
通常の業務とはまた別の活動になるのですが、普段の仕事で得たスキルや経験を活かして、ご利用者様の夢を叶えるために取り組む社会的な意義が大きなプロジェクトです。そういったプロジェクトにチャレンジしてみたい、という方にも来ていただけたら嬉しいですね。
――リボングループでのお仕事のやりがいは、どういったところにあるのでしょうか。
日常業務をしっかりと行うことで「ありがとう」「生きてて良かった」と言ってもらえることですね。プレッシャーもありますが、とても「承認」が得られる仕事ではないでしょうか。
私は昔3K(きつい・汚い・危険)と言われる仕事を色々と経験してきました。残念ながら、そういった仕事をしていると周りは変な目で見てくるんです。「人はこんなにも差別をするのか」と思うほど、どれだけきつい仕事をしていても「ありがとう」なんてことは一言も言われません。
そういった仕事を経験してきたからこそ、「ありがとう」と言ってもらえることがとても嬉しいんです。私は普通に仕事をしているだけなのに、これほど感謝されるものなのかと思いました。これは私だけでなく、他の人にとっても仕事をする上での大きなモチベーションにつながるのではないでしょうか。
私たちの現場は専門職種が多く専門性の高い環境です。加えて、他にはない「エンパワーメントプロジェクト」にも取り組んでいます。ADL評価モデルやドリカムプロジェクトなど、ご利用者様を支える事業がある、というのはきっと働く人のやりがいになります。
――色々とお話を聞かせていただき、ありがとうございました。最後に記事を読まれている方へ一言お願いします。
私たちのこれまでの実績から、地域に必要とされているポジションもあると自負しています。
とはいえ、私自身は本当にダメな人間でできないことだらけです。そんな私を現場のスタッフが支えてくれています。
私の話を聞いて、リボングループのスタッフの一員になりたいと思っていただけたら大変嬉しく思います。
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■総合リハビリ研究所の運営施設
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