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総合リハビリ研究所 訪問看護ステーション管理者のインタビューが掲載されました

総合リハビリ研究所 訪問看護ステーション管理者のインタビューが掲載されました
大塚 かおり(おおつか かおり)
2012年・中途入社/管理職

【職員が今の私の顧客】看護歴30年を経てリボングループで管理職になった大塚さんが大切している考え方とは

皆さんこんにちは、総リハ小花です。

総合リハビリ研究所の訪問看護ステーションは千葉県浦安市からはじまり
市川市・船橋市・江戸川区と訪問看護ステーションの拠点を広げていきました。

設立から10年以上。
今では地域の皆様に【総合リハビリ訪問看護ステーション】という名前が浸透し
総合リハビリさんなら安心できるといったお声も多く頂戴しています。


訪問看護ステーション管理者によって、職員が働きやすいと思える環境を整えているからこそ
訪問させていただいている利用者様に寄り添った暖かいケアができています。

今回は職員100名以上をまとめている
訪問看護ステーション管理者のインタビューが掲載されましたので
ぜひご覧ください。


・・・・・・・・・・・・・
――まず大塚さんのこれまでの歩みを教えていただけないでしょうか。

私が看護師になったのは平成元年です。私は関西出身なのですが、訪問看護に力を入れていたのは関東でした。それで日本で一番最初に訪問看護を実施した病院に就職しようと思い、東京で就職したんです。看護の歴史の教科書にも載っているようなところなので、ここで就職すれば本当に学びたい看護が学べるのではないかと考えました。

当時、看護のことを学ぶためにわざわざ東京まで行かなくてもいいのでは、と周囲からは反対の声も多かったですね。ですが看護学校でお世話になった先生に相談したところ「あなたの考えはとてもいいと思う。やってみたいと思うなら、ぜひやってみなさい。応援しているわ」と言ってくださったんですね。その先生の言葉に支えられ今にいたります。

それからずっと、何かに迷ったり不安になったりする時はその言葉を思い出して乗り越えてこられたように思います。私がとても大事にしてる言葉です。

就職して最初の4年間は病棟勤務への配属でしたが、異動の申し出をして訪問看護の部署に変わりました。それからようやく訪問看護に従事できるようになり、1993年から今に至るまでおよそ30年間ずっと訪問看護に携わっています。

結婚、転勤、出産など、時には仕事を中断せざるを得ないことなど様々な節目を経て、今のリボングループで5社目になります。


――そこまで訪問看護がしたかったのはどうしてなのでしょうか。

根本にあるのは曾祖母を自宅で看取ったことです。私は親と祖父母、そして曾祖母と一緒に暮らしていました。昔なので、往診の先生が自宅によく出入りしていましたね。

曾祖母が亡くなった日は確かまだ小学1年生だったかと思います。自宅で家族に囲まれて看取られる光景を見た時に、人が亡くなるというのはこういうことなのだと、印象的に覚えています。

そのような経験から人生の終わり方を考えるようになり、最期は自宅で看取られることが一番なのではないか、という気持ちが根本にあります。そのような気持ちから訪問看護という仕事を選びました。


――そんな大塚さんが看護というお仕事に対して大切にされている考え方を教えてください。

看護の環境に慣れてはいけないということですね。

癌を患ったり、余命が短くなったりすると、利用者様や関係者様は不安を抱えます。自分が病気になって過ごす生活や、家族が病気になった時の当事者の気持ちはいくら医療が発展しても変わりません。

看護師の世界は人の人生と常にかかわります。そうなると癌などの病気でも、看護師の日常の業務の中では「よくあること」だと慣れてしまいがちですが、そこは決して慣れてはいけないところです。

私が訪問看護を初めてから30年の間に、訪問看護を取り巻く環境や制度、医療技術は日々進化しました。ですが看護は「人対人」のかかわりです。利用者様が抱える気持ちは根本的に変わりません。

今のスタッフにも、利用者様が体のことや病気のこと、これから起こるかもしれない出来事について不安や心配を打ち明けられた時には対応の一つひとつを大事にしてほしいと思っています。ただ処置をするだけの人になって訪問するのではなく、丁寧なかかわり方を心がけてほしいですね。それは今も昔も変わらず大切なことです。


――他人のことを思う気持ちは変わらないということですね。

そうですね。あとスタッフが抱く仕事の悩みも、私が看護の世界に入ってきた頃から変わっていません。今まで私が考えて悩んできたことに今のスタッフも直面しています。

結婚、育児で思うように仕事ができない、利用者様に拒絶された時の辛さ、いつなるかわからないオンコール携帯のそばで眠れない夜を過ごすこと、「あの時、気づいていたら」と自分の不甲斐なさに打ちのめされることなど、様々なことを実際に経験しているので気持ちがよくわかります。だからこそ、この仕事を続けたいと思っている人のサポートをしたいですね。


――今の訪問看護の状況と、これからの訪問看護はどのように変化していくのかについて大塚さんのお考えをお聞かせください。

今はどこも人手不足ですね。他の所長も皆さんそうおっしゃいます。私は管理業務がメインで現場を見ることは少なくなったのですが、小さな事業所だと管理職が管理もしながら訪問したりレセプト請求もしたりと、かなりお忙しくされているのが現状です。

新しく訪問看護ステーションが立ち上げられる一方で、24時間対応をやめたり、看護ステーション自体を閉じてしまったりするところもあり厳しい状況が続いてます。

ですが訪問看護は今後益々、社会から必要とされます。高齢者が増え入院の在院日数が減れば、自宅で療養するのは必然です。ただ、少子化で若手の働き手が少なくなれば、看護師になりたい人も少なくなってしまいます。

訪問看護と聞くと、ハードルが高そうなイメージを持っている方は少なくありません。それでも「訪問看護師になりたい」と言ってくれる人達が、少しでも安心して働ける環境を作れるよう私達は努力していこうと思っています。

そして将来は、たった一人になっても自宅で、訪問看護師を初めとする様々なサービス事業者のみなさんに支えられ・見守られながら生涯を終えられる。そういう世の中になればと考えています。

その為にも、私がこれまで積み重ねた経験を次の人たちに託し、たくさんの人が訪問看護にかかわれるようにしたいですね。自宅での看護がもっと一般的になればと思っています。

 

世の中の変化にも柔軟に対応。看護師が現場に専念できるリボングループの良さ

――先ほど看護師の仕事をサポートしていくとお話がありましたが、日頃どのように現場の方々と接しておられるのでしょうか。

状況や内容によって様々ですね。例えば働き方に関することで、長く仕事を続けているとライフスタイルが変わり、その影響で子育てや介護などの関係でフルタイムで働けなくなることもあります。そんな時は短い時間での働き方、非常勤で働く方法、介護休暇を取るなど、事情に合わせてできることを一緒に考えたり提案したりします。


――管轄内で働かれているのは120名くらいと伺っていますが、多くのスタッフのケアをご自身がされているのでしょうか。

私が全員のケアをしているわけではなく、私がいて、リーダーがいて、スタッフがいるという体制なので、直接的にはリーダーのサポートをさせてもらっています。入職の面談や選考、苦情など込み入った問い合わせの対応など。一緒に対策を考えたり、リーダー不在の時は代わりに訪問に行ったりと、困った時の何でも屋さんのような役割を担っています。


――看護師の方々にとってリボングループは働きやすい環境でしょうか。

比較的、現場の意見に対しても「決まりがあるからできない」といったことも言われないので、自由にできるところが多いですね。状況にあわせて働き方変えてくれるのはいいところだと思っています。

例えばコロナの影響から、直行直帰による出社を取り入れたのでタイムカードも無くしました。自宅から直接訪問し、必要なことあれば事務所に戻りますが、お昼休みも家が近い人なら一度帰ってもいい。夕方の訪問が終わったら事務所には立ち寄らず、そのまま帰宅という体制にしています。

とりあえず勤務時間中の居場所がはっきりしていること、連絡がつき臨時の対応でも動けることが条件ですが、自由度が高く看護師の状況に応じた働きかができるので現場の仕事に専念できているのではないでしょうか。


――リボングループで訪問看護をする楽しさややりがいはどんなところにあるでしょうか。

今申し上げたような直行直帰があることや自由度の高い社風はリボングループの良いところですね。合間で自宅に帰れるのは、子育て世代にとっても都合がいいと思います。

任意のタイミングで1時間など時間休も取れるので、例えば、学校の授業参観だけ出てまた仕事に戻ることも可能です。コロナ禍で学校が休みになった時、お子さんが家にいることがありましたが、そのような状況でも上手く時間休を取りながら対応していました。


――この業界では、そのような体制があるのはまだ少ないのでしょうか。

聞いている限りでは、朝は集まってミーティングを行い定刻まで会社にいることが普通だというところは多いですね。私達はコロナ禍以前から、電子カルテや連絡ツールとしてMCS を取り入れていたので直行直帰になっても混乱はなかったですが、まだまだ記録は全て手書きで行っている事業所もあると聞きます。すぐに変わるのは難しいのだと思います。

あと弊社は看護師の人数が多い方なので、互いの休みをカバーできるのも大きいですね。4人の内1人が休むのと、10人の内1人が休むのとでは休みやすさも違います。


――先にインタビューさせていただいた、代表や役員の土居さんも働き方の見直しや改変には力をいれてらっしゃる様子でしたね。

そうですね。ただ経営陣が0から1を作りたがるタイプなので、発想はいいのだけれど少し無謀ではないかと思うことが多々あります。細かいところで詰めが甘いところがあって、こちらが少し心配するくらいですね(笑)。

先が見えないことを手探りで取り組むのが好きな人にとっては、ワクワクして楽しい環境かもしれません。私も割と0から1を作るのは嫌いではなく、自分の思い描いた通りに進むと嬉しいので楽しんでいるタイプですね。だから、長くお付き合いできているのかなとは思います。

 

今の私の顧客は利用者様と働く職員たち

――現場を離れ管理職になったことで大きく変わったことはありますか。

自分のことよりも、次世代が育つことに喜びを感じる機会が増えたことですね。ただ当初、管理職をしてくれと言われた時はものすごく葛藤がありました。やはり私は現場が好きでずっとこだわってやってきたので、そんな現場を退くことは「はい。わかりました」とはすぐに言えなかったんです。

とはいえ、いつかは次の人に託していかなければならないと考えていました。私が先頭に立って「自分が一番できる」と言っているようでは若い人のチャンスを奪ってしまいます。一歩引いて次世代が育つためのサポートをするため管理職になることを決めました。

今まで私のお客様は利用者様だったのですが、今は職場の看護師や職員達が私のお客様です。そしてその人たちが良いお仕事ができることによって、二次的にではありますが現場のご利用者様にも還元できると考えています。


――大塚さんが一緒に働きたいと思える人はどんな方でしょうか。

知識や技術は後から足していけるので経験が浅くても全く問題ありません。それよりも看護は人対人ですのでコミュニケーション力が欠かせません。ですが何よりも、まずは「やりたい」と思う気持ちが必要です。

看護の仕事は健康ではない状態の方の話を聞き、死と向き合うタフな仕事です。辛かったり落ち込んだりすることは多いですが、素直に訪問看護がやりたいという気持ちを持っている人であれば続けていけるでしょう。もちろん、実際に飛び込んでみてから、やりがいに気づくという方もいらっしゃるのでまず飛び込んでみるというのも大事ですね。

同じ病気でも一人ひとりの症状や状況はまったく違います。例えば癌でも、どのような対応が正解なのかはその人がどのような人生を歩んできたかにも大きく関係してきます。

その人にとっての正解が何なのか。そういった日々を過ごすので、本当に毎日新しい発見があります。他のご家族の、本来であれば身内しか知り得ないことまで見るので、様々な人の人生から教えていただくことがたくさんあるんです。

そのようなかかわり方ですから決して楽な仕事ではないのは確かですが、その分、他の仕事では体験できない深みや面白みもあるので、そのことを多くの人に知っていただきたいですね。


~~過去記事はこちらから~~
代表取締役 長島智久
取締役 土居義典


——
以上、大塚さんのインタビューでした。

総合リハビリ研究所では施設見学や説明会を随時行っております。
当社の事業にご興味がございましたらまずはお気軽にご連絡ください。

総合リハビリ研究所の募集エリア
浦安市、市川市、船橋市、江戸川区

総合リハビリ研究所の募集職種
看護師(Ns)、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、
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◎訪問看護ステーション
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◎リハビリ特化型デイサービス
◎グループホーム
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